NBAオフシーズンはトレード市場も活発化しています。今回は、メンフィス・グリズリーズとオーランド・マジックの間で成立した注目の大型トレードを、初心者にも分かりやすく解説します。
🔁 トレード概要:ベイン放出で得たものとは?
➤ グリズリーズからマジックへ:
- デズモンド・ベイン(27歳/SG)
➤ マジックからグリズリーズへ:
- ケンテイヴィアス・コールドウェル=ポープ(KCP)
- コール・アンソニー(PG)
- 2025年・2026年・2028年・2030年の1巡目指名権(すべて無保護)
- 2029年の1巡目指名権スワップ権 ※スワップ権=2チーム間でより良い順位の指名権に交換できる権利
このうち、2025年の指名権は全体16位。2026年の指名権はサンズまたはウィザーズからの選択肢が含まれています。
🧠 マジックの狙い:今勝ちに行く覚悟
オーランド・マジックは「再建モード」から「勝負モード」へと大きく舵を切りました。
- 若手中心のチームに即戦力のスコアラーを追加
- ベインは3P成功率が高く、平均2.4本決めています
- チームは昨季リーグ最下位の3P成功率(32%)だったため、補強は喫緊の課題でした
- バンケロ、サッグス、ワグナーとの相性も◎
- オフェンスが停滞しがちだった中で、ピック&ロールでも得点できるベインの加入は理にかなっています
- 懸念点:サラリー&ドラフト放出
- 今後はラグジュアリータックス(高額課税)対象となる可能性も
- KCP放出でディフェンス力が低下する懸念あり
🔍 グリズリーズの戦略:JJJ中心の新体制へ
モラント、JJJ、ベインという3人の柱を持ちながらも、チームは近年結果を出せず、方向転換を余儀なくされました。
- ドラフト資産の大幅な獲得で再建開始
- トレードで得た4つの1巡目指名権とスワップは大きな武器
- 将来の指名やトレードの交渉材料として価値が高い
- KCPとアンソニーはつなぎ役+戦力バランス調整
- KCP:外角シュート+ディフェンス(ただし衰えが見える)
- アンソニー:バックアップPGとして機能
- JJJとの契約延長へ向けたサラリー調整
- ベインの年俸が平均約4,080万ドル→これを手放すことで、JJJとの新契約の原資を確保
💬 個人的な視点:ファンとして感じたこと
NBAの試合をよく観る筆者として、今回のトレードにはいくつかの感想があります。
- マジックは“勝ちきれない試合”が多かった印象 特にバンケロを中心としたオフェンスは強引な展開が多く、外のシュートが少ないため、攻め手に欠ける場面がよく見られました。 KCPの守備力は魅力ですが衰えも感じており、それを埋めるために「3Pも打てて守備もできる選手=ベイン」に投資したのではないかと思います。
- グリズリーズは“いったん整理”の動き 今のままでは勝ちきれないと判断し、資産を積み上げながらJJJを中心に再出発する決意が見えます。個人的にはこの選択を高く評価しています。
- 余談:マジックのホーム司会の女性が…かわいい(笑) NBAを観ていると現地の雰囲気まで伝わってきますが、マジックの試合会場の雰囲気は本当に華やか。これは試合以外でも楽しめるポイントです!
✅ 総括:トレードの勝者は誰か?
- マジック:リスクを取って勝負に出た。今季のプレーオフ成績が評価の分かれ目になる
- グリズリーズ:将来を見据えた整理整頓。戦力のリセットとしては成功
このトレードの本当の評価は、2〜3年後に分かるでしょう。あなたはどちらのチームの判断に納得しましたか?
今後もこのようなNBAに関する情報を、発信していきますのでNBAを楽しみましょう!