2025年6月24日、NBAのオフシーズンにおいて、さらなるトレードが発表されました。ニューオーリンズ・ペリカンズとワシントン・ウィザーズの間で、CJ・マッカラムとジョーダン・プールを中心とした複数選手と指名権の交換が成立。両チームの再建と財政戦略を反映した動きとして、注目を集めています。
🔁 トレード内容の詳細
✅ ペリカンズが獲得
- ジョーダン・プール
- サディック・ベイ
- 2025年NBAドラフト40位指名権(2巡目)
✅ ウィザーズが獲得
- CJ・マッカラム
- ケリー・オリニク
- 将来の2巡目指名権
💰 サラリー構造と契約情報(2025-26シーズン~)
選手名 | 所属先 | 年俸(2025-26) | 契約状況 |
---|---|---|---|
ジョーダン・プール | ペリカンズ | 3,180万ドル | 2027年まで契約あり、以降UFA |
サディック・ベイ | ペリカンズ | 620万ドル | 2027年にUFA |
CJ・マッカラム | ウィザーズ | 3,070万ドル | 2026年にUFA |
ケリー・オリニク | ウィザーズ | 1,340万ドル | 2026年にUFA |
🧩 ウィザーズの狙い:財政的再建とキャップスペース確保
ワシントン・ウィザーズはこのトレードによって、長期契約を抱えるプールとベイを手放し、短期契約のベテランを迎える形となりました。
- プールは“高額契約に見合わない選手”という評価も受けていましたが、昨季は復調の兆しもありました。
- ウィザーズにとって最大のメリットは、2026年オフに約1億ドルのキャップスペースを確保できる点です。
- OKCサンダーが過去に行ったように、キャップスペースを使ってドラフト指名権を集めるなど、長期的な再建戦略が可能になります。
各メディアからは、地味ながらも、将来に向けた堅実なトレードと評価されています。
🔄 ペリカンズの狙い:若返りとダイナミズム
一方で、ペリカンズはサラリー調整とロスターの若返りを同時に実現。
- 贅沢税ラインを約800万ドル下回る調整に成功。チームとして贅沢税を支払ったことのないペリカンズにとって、財政面での利点は大きいです。
- ジョーダン・プール(26歳)とサディック・ベイ(26歳)という若手を獲得し、攻撃力と将来性のあるコアを形成。
- プールはウォリアーズ時代の優勝経験を持ち、昨季はキャリアハイの平均20.5得点を記録。
- ベイはACL断裂からの復帰予定だが、キャリア通算35.2%の3P成功率を持ち、ウィングの層を厚くします。
各メディアからは、ややリスクのある賭けだが、再成長を見越したポジティブな動きとも評価されています。
🧍♂️ トレードに関わった主要選手のプロフィール
CJ・マッカラム(33歳)
- NBA13年目
- キャリア平均19.6得点
- 10シーズン連続で平均20得点以上(レブロン&デローザンと並ぶ記録)
ジョーダン・プール(26歳)
- キャリア平均16.8得点、2022年にウォリアーズで優勝
- ウィザーズでは主力として活躍し、今季は平均20.5得点
📝 今後の注目ポイント
ペリカンズはさらなるロスター調整が続く可能性があり、ザイオンやイングラムの動向にも注目が集まります。
ウィザーズは若手中心の再建路線を加速させ、来季以降のドラフト戦略が焦点となるでしょう。
再建と柔軟性を重視するウィザーズと、若返りと攻撃力を求めるペリカンズ。
この動きが2025-26シーズンの成績にどう影響するのか、今後も注目です。