2025年6月20日(日本時間)、インディアナポリスのゲインブリッジ・フィールドハウスで行われた「NBAファイナル2025 第6戦」で、インディアナ・ペイサーズがオクラホマシティ・サンダーを108-91で圧倒し、シリーズは3勝3敗のタイに。運命の第7戦へと突入する展開となりました。
🏀 試合展開:第3Qに最大30点差の猛攻、ペイサーズが主導権を握る
第1Qこそサンダーがジェイレン・ウィリアムズの活躍で8-2と先行しましたが、ペイサーズはすぐさま反撃。
パスカル・シアカムのジャンパーやアンドリュー・ネムハードの連続3P、さらにオビ・トッピンも加勢し、28-25と逆転に成功しました。
第2Qでは、TJ・マコーネルが流れを引き寄せるプレーを連発。ターンオーバー数は前半だけでペイサーズが「2」、サンダーは「12」と大差をつけ、ペースを完全掌握しました。
第3Qには一時30点差をつける圧巻の展開に。タイリース・ハリバートンも前戦の無得点から復活し、14得点・5アシスト・2スティールと貢献。6人が二桁得点、7人が3P成功という、チーム全体での勝利でした。
なお、この勝利はペイサーズにとって今ポストシーズン10回目の“アンダードッグ勝利”。過去35年で最多タイの記録となります。
🎤 指揮官・選手コメント:ハリバートンの闘志、カーライルHCも称賛
ペイサーズのリック・カーライルHCは、逆境を跳ね返したメンタルの強さを称え、ハリバートンが負傷を押して出場したことが「チーム全体に勇気を与えた」と語りました。
観客の声援についても「これまでで最も騒がしかった」と興奮気味にコメント。
選手たちからも同様の感謝の声が上がりました。
- オビ・トッピン:「TJ・マコーネルがエネルギーをもたらした。ファンのサポートも最高だった」
- パスカル・シアカム:「観客の後押しは計り知れない」
🌀 サンダーはまさかの乱調、ターンオーバー21本が命取りに
一方のサンダーは、チャンピオン獲得をかけた一戦で今季ワースト級の出来に。
特にMVPのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)は、8ターンオーバーと精彩を欠き、チーム全体では21ものミスを記録しました。
プレーオフ全体で圧倒的な+126のターンオーバーマージンを誇っていたチームとしては、想定外の崩壊でした。
ジェイレン・ウィリアムズも第5戦の40得点とは打って変わって不調。
マーク・デイグノートHCは、「ペイサーズは素晴らしかった。われわれはそうではなかった」と淡々と語りました。
🔮 第7戦の展望:歴史的決戦へ。鍵は“制御できる要素”
シリーズは再びオクラホマシティに舞台を戻し、6月23日(月)午前9時(日本時間)に第7戦が開催されます。ファイナル第7戦は2016年以来、実に9年ぶりの開催です。
🏟 各チームのホーム・アウェイ成績
- サンダー:プレーオフホーム成績10勝2敗(平均+20.6点差)/3P成功率37.5%
- ペイサーズ:アウェイ成績7勝4敗(平均得失点差-0.5)
データ上はサンダー有利ながら、勢いとチーム力ではペイサーズも侮れません。
🔥 ハリバートンの覚悟と集中力
ハリバートンは試合後、「誰もケガのことなんか気にしていない。自分もそう」と語り、「兄弟たちと戦いたい」と強い意志を示しました。
また、第7戦の勝敗は「ボールを大切にすること」「リバウンド」「フィジカルのぶつかり合い」など、“自分たちで制御できること”で決まると強調しました。
パスカル・シアカムも「すべてを捧げることが求められる。ここに立てるだけで感謝だ」と語り、決戦に向けての覚悟をにじませました。
🏆 まとめ:最終戦にふさわしい歴史的一戦へ
ペイサーズの底力、そしてサンダーの反撃。どちらがNBAファイナル2025の頂点に立つのか。
今季のクライマックスを飾るにふさわしい、第7戦の熱戦に期待が高まります!