2025年に向けて、ダラス・マーベリックスがチーム編成を本格化させています。
ベテランのドワイト・パウエルが来季の契約オプションを行使し残留を決めた一方で、注目のNBAドラフトでは“世代の逸材”クーパー・フラッグに狙いを定めています。
この記事では、今オフシーズンのマーベリックスの最新動向に加えて、今季終了後に契約が切れる選手の一覧と契約状況も詳しくご紹介します。
ドワイト・パウエル、来季もマブス残留へ
チーム最長在籍選手のドワイト・パウエル(33歳)は、2024-25シーズンに向けたプレイヤーオプション(約400万ドル)を行使。来季もマーベリックスに残留することが決まりました。
彼は2014-15シーズンにラジョン・ロンドとのトレードでチームに加わって以来、長年にわたってローテーションの一角を担い続けています。昨季は55試合に出場し、平均10分間のプレータイムで2.1得点・2.1リバウンドというスタッツを記録。
目立つ活躍は少ないものの、ベンチからの安定した貢献やロッカールームでのリーダーシップは、チームにとって不可欠な存在です。常にハードワークする姿勢やファンサービスなどもありマブスファンからも愛されている選手です。
2025年NBAドラフト:全体1位指名はクーパー・フラッグで確定路線か
2025年NBAドラフトで全体1位指名権を獲得したマーベリックスは、デューク大学のクーパー・フラッグに“レーザー集中”していると報じられています。
フラッグは6フィート9インチのフォワードで、守備力・サイズ・判断力を兼ね備えたツーウェイ・プロスペクト。マブスのジェイソン・キッドHCは彼を「現代のグラント・ヒル」と称賛し、球団内外から「10年に1人の逸材」との評価も。
一方、ガード補強の必要性が叫ばれていたにも関わらず、ラトガース大のポイントガード、ディラン・ハーパーのワークアウトを実施しなかったのも印象的です。これは「フラッグを最優先に考えている」という明確なメッセージの表れといえるでしょう。
マーベリックスの主な契約切れ選手一覧【2025年オフ】
マブスは来季終了後、複数の選手が契約満了やオプション判断を迎えます。以下が注目の対象者です:
選手名 | 契約区分 | 2025‑26年契約状況 | 備考 |
---|---|---|---|
カイリー・アービング | プレイヤーオプション | 約4,300万ドル、行使次第 | ACL負傷からの回復が鍵 |
ドワイト・パウエル | プレイヤーオプション | 約400万ドル、行使済み | 最長在籍選手 |
スペンサー・ディンウィディ | UFA | 完全FA、再契約の可能性あり | ガードローテ候補 |
ダンテ・エグザム | UFA | 完全FA、怪我歴もあり不透明 | セカンドユニットのキーマン |
ケスラー・エドワーズ | RFA | 制限付きFA、マブスがマッチ可能 | 2ウェイ候補 |
カイ・ジョーンズ | RFA | 制限付きFA、2ウェイ契約満了予定 | サイズのあるPF |
補足:UFA/RFAとは?
- UFA(完全FA):どのチームとも自由に交渉・契約できる。
- RFA(制限付きFA):他球団と契約した場合、元のチームが同条件で引き留め可能。
まとめ:マブスの“次の時代”が始まる
今季のマーベリックスはルカ・ドンチッチのトレード、カイリー・アービングの怪我、アンソニーデイビスの怪我などでファンは本当に悲しい一年だったかと思いますが、来季を見据え、
ドワイト・パウエルの残留とクーパー・フラッグの指名準備。
マーベリックスは今、ドンチッチの時代に新たな“柱”を加えようとしています。
さらにアービングやディンウィディといったベテランの動向、ガード陣の編成、若手の契約更新も含め、今オフの判断が次の5年を決める重要局面となりそうです。
今後も、ドラフトとFA市場での動きを追いながら、マーベリックスの未来に期待していきましょう。